ボルドーとぺんぺん草

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『ほんとうの花を見せにきた』

桜庭一樹さんの「ほんとうの花を見せにきた」を読んだ。

ほんとうの花を見せにきた

桜庭 一樹/文藝春秋

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「梗ちゃん」と「ムスタァ」。
今後もこの言葉を見ればあの感覚が胸に沸き起こるだろうなってくらい、読みながらも心に刺さった一冊。私はファンタジーは受け入れられない質なので、竹のお化けバンブーが大真面目に出てきた時点で読むのをやめようと思った。

が、やめなくてよかった。

シリアスな部分に甘ったるさ、切なさ加減がうまく話を織りなして命の尊さや美しさ、残酷さなどがじわじわくる。読み終わってもしばらくバンブーが自分の心の中にいたのだから、きっといい本だったのだと思う。

…にしても、

今年話題になって読んだ本って唐突にゾンビが登場したり鏡をくぐり抜けたり、と、そういう展開だと知らず読んでいるのでその時点で投げ出すところだった。
いやいや投げ出さないでよかったよ。



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by asako0586 | 2018-12-12 08:00 | 日常のこと | Comments(0)